It lives both. 4
Hope in the dark.(暗闇の中の希望)
ガクン、と大きな感じた揺れを身に感じたは跳び起きた。
何事かと辺りを見渡せば見える景色は真っ暗だった。
そして目をよく凝らしてみてはどんな状況かを悟った。
汽車が、停まっている。
そんなに寝てしまったのか、とは頭を抱えた。
だが、次の瞬間、先程とは違う景色には少し驚いた。
目の前には隣にいたはずのハリーがいたからだ。
横にはハーマイオニーとロン。
なぜ!?
なぜ、私はここに座っていて。
なぜ汽車はいきなり停まってしまったのか。
そしてなぜ真っ暗なのか。
頭をフル回転さすもののレイナの頭には一向にそれらしい答えが浮かんでこない。
それを見たハーマイオニーが「やっと起きた」と呟いた。
「これ、どうしたの?故障?」
「さぁ、分からないわ」
「それにどうして私は席が・・・」
「それはが眠っている間にマルフォイ、
えーと・・・スリザリンの嫌味な奴が君に嫌なことをしそうだったから三人で通路側から引き離そうってことになって・・・」
そうだったのか。
は分からなかったことが一つ解決し、少し満足そうに微笑んだ。
こうやって構ってくれるだけでも嬉しかったし、どう解釈しても自分のために行動してくれた三人に嬉しさを感じた。
そのうち、慌しくネビルが入ってきて急にコンパートメント内で少し混乱がおこっていた。
ハーマイオニーが運転士のところに行って状況を聞いてくると席を立ったが扉を開けたと同時に二人の痛そうな声が聞こえた。
「だぁれ?」
「そっちこそだぁれ?」
「ジニーなの?」
「ハーマイオニー?」
「何してるの?」
「ロンを探してるの――・・・」
「入って、ここに座れよ」
「ここじゃないよ!ここには僕がいるんだ」
「えーとジニーだっけ?ここに座るといいわ」
がたった今入ってきたジニーの腕を引いてハーマイオニーが元々座っていた席へと誘導した。
その時、ネビルの足を踏んづけてしまったのかネビルは小さい痛みに声を上げた。
「静かに!」
騒がしいコンパートメントにしわがれた声が上がった。
はそんな声に驚きと不安を隠せないようだった。
が、その声は皆を黙らせる。
そしてカチリ、という音の後、暗闇にゆらりと小さな光が揺れた。
そんな光が眩しくては一瞬目を細めてしまった。
それでも利き手はそろりとポケットにしまってある杖へと差し伸べた。
「動かないで」
ルーピンはそれだけを言うと立ち上がった。
それと同時に入り口が音を立てて開いた。
そこには天井に届きそうに大きな形をしたものがゆらりと扉の入り口へと立っていた。
顔がすっぽりと頭巾で覆われている。
その姿を見て吸魂鬼だ、と気付いた時にはすでに吸魂鬼の狙いはハリーへと向いていた。
「ハリー!」
しまった!とは席を立ちハリーを庇う様にハリーと吸魂鬼の間へ立った。
ハリーが後ろで席から落ちた音を聞き、は顔を顰め、舌打ちをした。
しっかりしなくては、と殺気めいた怒りを目の前の吸魂鬼へと向けた。
それと同時にここで先程までぼーっとしていた自分に恥ずかしさを感じた。
こんなになるまでハリーを放ってしまった。
これは一生の不覚だ!
は怒りに任せ杖を吸魂鬼へと向け彼らを追い払うことのできる呪文を唱えようと口を動かした。
そんなの前にふと、黒いものが立ち塞がった。
それがリーマスだと気付くのに少しばかし時間がかかった。
「シリウス・ブラックをマントの下に匿っている者は誰もいない。去れ!」
リーマスは吸魂鬼に杖を突きつけながら言うが反応はない。
去らずに相変わらずコンパートメント内を見張っている。
その瞬間に、はふと吸魂鬼と顔が合ってしまった。
ぞくりと感じた寒気には顔を青くした。
彼らに臆しているわけではない。
未だに去ろうとしない吸魂鬼を見て、リーマスは小さく呪文を唱えると杖の先から銀の盾が出てきて吸魂鬼に向けた。
吸魂鬼はそれを見て、背中からスッと身を引いて去っていった。
の体からは吸魂鬼が去った後も寒気が残っていた。
しばらくして自分の手が震えていることに気づいた。
その場で足の力が一瞬にして抜けてしまいそうで立っていれるのが精一杯だった。
シリウスは彼ら、吸魂鬼の前でこの12年間を過ごしてきたと思うとぞっとした。